「天然の物だからハーブは安全でしょう」
と思い込んではいませんか?
それは、大きな間違い!
なぜかというのは、今から説明していきますね。
薬という存在すらなかった時代、昔の人は薬の役割を自然の産物である植物に求めてきました。
含まれる成分の効能を経験の中で発見し、「食べる(飲む)・嗅ぐ・塗る」などの方法で利用してきたそうです。
このような歴史があることから、ハーブを薬と同等の効果があるものと捉えたとしても、ハーブは薬ではありません。
「薬と同じような効果が期待できる植物」として捉えた方がいいかもしれませんね。
ハーブであっても薬と同じような効果を求めるがあまり、使い方や量を誤れば、体に害を及ぼすことになるのを忘れてはいけません。
冒頭の「天然の物だからハーブは安全」と思い込んでるのも、大きな間違いです。
例えば、強心作用や利尿作用があるとして使われていた「スズラン」は、今は毒性ハーブとして扱われています。
可愛い花なのにね!
【スズラン】
有害物質は、全草に持ち特に花や根に多く含まれる。
嘔吐、頭痛、めまい、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、死に至るケースもある。
何年か前のワイドショーやニュースにも取り上げられていた「トリカブト」は、神経毒が狩りなどに利用されてました。
【トリカブト】
摂取すると、口のしびれ、嘔吐、呼吸困難、臓器不全などから死に至ることもある。
その他毒性のあるハーブは、ヒエンソウ、クリスマスローズ、ベラドンナ、ジギタリスなど
このように、ハーブと言えど毒性のものもあるということをしっかり覚えておきましょう。
使用する上での注意点
ハーブは古くから、人々の身体や心を癒し、生活の中で活用されてきて、様々な場面で活用されています。
ハーブの力は、“大いなる自然の恵み“と言えます。
けれども、ハーブの力が強ければ強いほど、その使い方を間違えれば、人々の身体に危険を及ぼす可能性があることも忘れてはいけません。
①多量摂取は控える
薬と同じような効果が期待できる植物である以上、適正、適時、適量を必ず守ることが大切
②禁忌事項を必ず守る
いくつかのハーブに禁忌事項があります。
例)多量摂取を特に注意するもの
長期の連用を控えるもの
既往症に注意しなければならないもの
③体調をきちんと把握
なんとなく普段と身体の調子が違う、身体の調子が悪い、と思ったら、その日の使用は避ける
④専門医師に相談する
既往症のある人が摂取する場合や、摂取後、身体にトラブルが発生した場合などは、必ず医師に相談するようにしましょう。
安易な使用が大きなトラブルにつながることがあるので、十分注意しましょう。