ときには、生乾きの花やハーブも用いますが、瓶または陶磁器の入れ物に飾るのみで、布の手芸には使えないです。
中世の時代に、スイート・ジャー(芳しいつぼ)と呼ばれていたものでうまくブレンドしたモイストポプリは、50年も香りが持続すると言われています。
ポプリとは
花に、ハーブやスパイス、香料を混ぜ合わせ、さらにそれを瓶やポットのなかで熟成させた香りのこと
ハーブやスパイスの他に、香りのよい木片や樹脂なども使用し、数種類の材料を混ぜ合わせてブレンドすることで、香りに複雑さが増して深みが出てくると言われています。
このポプリは、ハーブの栽培から始まるさまざまな楽しみ方のなかでも、とりわけ贅沢な楽しみ方ともいえるでしょう。
作り方は、手順そのものは難しくないです。
身近な料理を例えて言うなら、ご飯にいろいろな具を混ぜてつくる“ちらし寿司”のようなものと思ってください。
基本的な作り方は、何度となく繰り返して作るあいだに覚えてきます。
ちらし寿司も、同じ材料、同じ分量で作ったつもりでも、米や酢の銘柄ひとつで違った味わいになるのと同じように、ハーブやスパイスも産地により、香りが微妙に異なっていて、できあがりの香りも違ってきます。
香りは形に見えないものですが、ポプリには花や葉の形があり、それら自然な形を生かして香りを創作するというポプリならではの楽しみもあります。
ポプリの魅力は、自分の好きな香りを作れるということと、香りで“花と緑”を永く楽しめるということ。
自然から与えられた、植物本来のほのかな優しい香りとの出会いは、これまで経験しなかった豊かなうるおいをもたらしてくれるでしょう。