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石けんが使用される前の洗濯方法は何で洗ってた

2017/07/03
石けんが使用される前の洗濯方法は何で洗ってた
『洗濯』はいつから始まったかご存知でしょうか?

私たち人間が衣類を着るようになってから始まったと言われますが、最初は宗教上の動機から始まったと考えられているそうですよ。

古来から人類は、水を穢れを落とす力を持った神聖なものとみなして、体や衣類を洗うようになったと言われてます。

それから年月が経ち、衣服を長期間着用するという経済上の理由、保健衛生上の観念も加わって、日常的に洗濯が行われるようになったそうです。



海
原始的な洗濯方法として、
  • 手もみ洗い
  • 振り洗い
  • 足踏み洗い
  • 木や石を使って洗う振りつけ洗い
  • 板の間に挟んで洗う板もみ洗い
  • 棒でたたきつけて洗うたたき洗い
などの方法があって、川や泉、沼のほとりなどで行われてました。

これらの方法は、汚れを溶かし込む水の性質と汚れを落とす物理的な力を応用したもの。



洗濯
洗剤、洗濯機が普及していない国々では、今でもこれらの方法で洗濯してるそうですね。

古くから「天然の洗剤」として利用されてきたのは、灰汁
灰汁はアルカリ性で、アルカリ性の物質は汚れを分解する力を持っています。

平安時代には、灰汁や米のとぎ汁、白小豆やサイカチの実、大根の汁やムクロジなどが洗濯に活用されてたそうですよ。

その後、石けんも開発されていきました。

昔から洗濯は、汚れを水に溶かして落とすことで、物理的な力を使ったり、灰汁を使ったり、石けんを使用してきたのですね。

昔の洗浄剤を大きく分けると、以下のように分類できます。

 

木灰・ワラ灰・海藻灰、尿、鶏糞などのアルカリが油を乳化したりタンパク質を分解する性質を利用した洗浄

灰汁(アク)は、最古の洗剤として紀元前から使われていたといわれ、旧約聖書などに灰汁という言葉がしばしば出ています。日本でも洗濯には昔から木灰の灰汁が用いられ、江戸時代には、桶に水を満たして灰を入れ、底の栓口から灰汁がしたたるようになった「灰汁桶」が各戸に置かれていて、これを用いてたらいで手洗いしていたようです。また、石鹸や合成洗剤が普及する第二次大戦後まで、洗浄剤として広く一般に使われていました。

ローマ時代の洗濯に尿を発酵させて得られるアルカリ性のアンモニアが用いられたことはよく知られていますが、イラン地方の織物師たちは布を尿で洗い、韓国では灰汁のほかに、特に白物の洗濯には尿が一番いいとされ、各戸には「尿溜」が置かれていました。

 

植物(ムクロジ、サイカチ、大豆、米など)に含まれる天然の界面活性剤であるサポニンを利用した洗浄

サポニンには水と油を混ぜたり、泡を立てて汚れを落としたりする石鹸と同じような働きがありますが、石鹸(陰イオン性、弱アルカリ性)とは違い非イオン性かつ中性です。ムクロジは西日本から、台湾、中国南部、ヒマラヤ、インド北部まで自生し、昔は庭に植えたりしました。その実は羽根つきの玉にも使われており、果皮はサポニンを含み、水に混ぜて振ると泡立ちます。サイカチはマメ科の落葉高木で山野に自生し、栽植もされますが果実の莢にはサポニンが含まれ、石鹸の代用とされました。

お米やダイコン、大豆などを煮ると、細かい泡が立って、よく吹きこぼれるれることがありますが、それはサポニンが溶け出しているからで、油で汚れた食器類をゆで汁に浸けておくと、洗剤を使わなくても汚れがよく落ちます。また、界面活性作用は石鹸に比べるとかなり弱いのですが、世界には今日でもサポニンを多く含む植物を石鹸代わり利用する民族が多く存在します。

 

高分子のたんぱく質やコロイド状の物質の吸着作用を利用した洗浄

小麦粉、フノリ、卵白、麺類のゆで汁などに含まれる高分子コロイド物質は汚れと結合し、さらに高分子の不溶性物質となり汚れを取り除きますが、古代では、稲や麦の茎を干し粉にして髪につけ、汚れや油を吸い取らせて櫛で梳き落としていたようです。江戸末期の洗髪には、フノリ、うどん粉、卵白、ツバキの油粕などが使われ、浮世絵には髪洗いの姿を女性美のひとつとして描かれています。また、赤小豆や緑豆を細かく粉にし香料を混ぜた「洗い粉」や木綿、絹の袋に、米糠や豆類の粉、うぐいすの糞などを混ぜ合わせた「糠袋」が洗髪や洗顔に使われました。

 

多孔質で吸着性、脱色性に優れた粘土鉱物で汚れを吸い取る洗浄

イギリスではフラー土という粘土を19世紀まで羊毛の洗浄に用いてきました。モンモリロナイトを主成分とする酸性白土は天然の粘土であり、日本でも古くから、洗濯粉として、また洗髪、鍋や釜を洗うものとして日常的に用いられてきました。

 

引用:石けんと合成洗剤50のQ&A、石鹸百科



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