最近、手作り石けんの販売はできないんですか?
とよくお問い合わせいただくようになりました。
基本的に、私の考えは「No」です。
なぜなら、薬事法による規定された製造販売する許可が必要で、薬剤師など、薬剤の知識がある統括製造販売責任者をおく必要があるほか品質管理や安全管理の体制を作る必要があるからです。
かなり厳しく安全管理を求められると思っておいたほうがよろしいかと思います。
手作り石けんを販売するということは、布小物やアクセサリーなどの手作りのものを販売することと全く異なるからです。
石けんは肌(身体)に使うものというのが前提だからです。
化粧石けん(化粧品)=人体に使用する
⇒医薬品医療機器等法上の許可が要る:実際は設備や書類の提出などがあり相当難しい
「化粧品製造業・化粧品製造販売業の業許可を持たないものが、化粧品としての石けんを作って販売すること」は、禁止されています。
引用:HSA 一般社団法人 ハンドメイド石けん協会勉強会より
薬事法による許可をとるのが難しいから「雑貨」「台所用石けん」として販売することも、容器包装に表示が必要になります。
家庭用品品質表示法に基づいて、成分分析により脂肪酸ナトリウムの含有率などを表記する義務があります。⇒いずれにしても責任はあります。
→こちらの記事が、参考になるかと思います。 http://yakuji.exblog.jp/6151461/
身体に使うのに、台所用や雑貨などに偽装して販売することは、製造物責任法(PL法)の規制もありますので、私のなかでは抵抗がありました。
それに莫大な資金を使って、薬事法の認可を受けて手作り石けんを販売されている賢明な業者さんのことを思うとどうでしょう!
基本は、自分で作って楽しむものまたは教えるという考えでした。
が、
私が所属している「HSA 一般社団法人 ハンドメイド石けん協会」では、最近、化粧品製造業者の方と交渉してオリジナルの石けんを販売することは可能になってきました。
そうゆう経緯があるので、私の頭もゆるくなっていき(笑)
などが頭にはあったので、販売もいいのではないかなと思い始めていました。
というわけで、以前リップクリーム・ハンドクリームを作っていただいた製造会社様に製造をお願いして、石けんを販売する容になりました。
これから石けんを仕事として考えていらっしゃる方の参考になればと思います。