東洋医学では、「春は肝」という言葉があります。
身体のあらゆる部分は季節に影響を受けるとされており、春の季節は「肝機能」という意味です。
肝機能の衰弱は、便秘や黄疸といった消化の問題に結びつくだけでなく、皮膚や関節、頭痛などの要因にもなるかもしれません。
肝臓は、体内で最も大きな臓器で「沈黙の臓器」と呼ばれ、余程のことがない限り、痛みを発しない。
病気が見つかったときには、かなり進行していることもあり、ストレスの影響も受けやすいです。
春は、転勤や進学など、環境の変化も多く、その刺激でストレスが溜まりやすいとも言われており、肝臓もよわってしまいます。
人間の体には、「ホメオスタシス」という環境が変化しても、体の状態を一定に保とうとする機能が備わってます。
ストレスが溜まり、ホルモンバランスが崩れると、この機能が低下して、さまざまな症状となって現れるため、栄養バランスの良い食事や運動などをして、ストレス発散をして、肝臓も休ませてあげましょう!
これ以上、ストレスを抱え込まないためにも、肝臓の養生をしましょう!
肝臓に良いハーブをご紹介しますね。
学名:Cynara scolymus
和名:チョウセンアザミ
科名:キク科
使用部位:葉、根、頭花
葉に含まれるシナリンという成分は、肝臓機能を高めたり、血中コレステロールを下げる働きがあります。
アルコールの摂取量が多い人や過労気味、ストレスが多い人などは、肝臓の負担が高いので、積極的に摂りたいハーブです。
肥満や生活習慣病の予防や緩和にも、おすすめです。
ウコン(ターメリック)
学名:Curcuma longa
和名:ウコン
科名:ショウガ科
使用部位:根
ウコンは、肝臓の薬として知られています。
秋ウコン、春ウコンとありますが、肝機能系に主に使用されるのは秋ウコン。抗酸化力が高いと言われています。
ダンディライオン
学名:Taraxacum officinale
和名:西洋タンポポ
科名:キク科
使用部位:根
西洋タンポポは、葉にかなりギザギザがあり、日本のタンポポとは種類が違います。
一般的には根を使用し、焙煎されたものを利用します。
肝臓や胆のうの働きを促し、穏やかな強壮作用もあると言われています。
ミルクシスル
学名:Silybum marianum
和名:オオアザミ
科名:キク科
使用部位:種子
種子は、肝臓を守る効果が高いとわかっているシリマリンが豊富で、汚染物質や毒素によるダメージと闘うのを助けてくれます。
また、アルコールの飲みすぎによる肝臓の衰弱にも対処してくれます。