私たちが生きていくためには、毎日の食事は欠かせません。
食事をするということは、生きていくために必要な栄養素を摂取すること。
身体をつくり、エネルギーの源になる大切な三大栄養素といえば「タンパク質」「資質」「炭水化物」。
さらに「ビタミン」「ミネラル」を加えると、五大栄養素になります。
1971年に、第六の栄養素と言われる「食物繊維」が発見され、身体に必要な栄養素はすべて発見されたと考えられていました。
1980年代以降、植物学や薬理学の研究過程で、ビタミンとミネラルとは異なる働き方をする物質が含まれていることがわかってきました。
これが、第七の栄養素「フィトケミカル」です。
「フィトケミカル」の「フィト(またはファイト)」は、ギリシャ語で「植物」を意味し、科学のケミカルを合わせた言葉で「ファイトケミカル」とも呼ばれています。
日本語では「植物由来の抗酸化栄養素」と言われており、もともと植物自身が、太陽の有害光線や虫などから、自分のことを守るために作り出す物質。
野菜や果物の色素や香り、豆類、ハーブなどの植物性の食品に含まれています。
ファイトケミカルには、従来の栄養素のように、エネルギー源になったり、欠乏症を起こすことはありませんが、健康を保つ上では必須の成分。
その数は、数千種以上あり、1つの植物に数十から、数百種類が存在しています。
そして、優れた「抗酸化作用」や「抗菌作用」を持っており、ほとんどのファイトケミカルは人体に入ると抗酸化力を発揮し、活性酸素から細胞を守ります。
野菜がカラフルな理由は、このファイトケミカルがあるからです。
このことからも、野菜や果物の色は、健康と等しく「食べる薬」と言えるでしょう!
見た目のカラフルな食生活で、より健康を目指しましょう!
ファイトケミカルの働きをまとめておきます。
ファイトケミカルの働き
①循環器系調節・・・血圧をコントロールする
②神経系調節・・・ストレスや神経を和らげる
③細胞分泌調整・・・成長を促進させる
④免疫生体防御・・・免疫細胞を増やし、活性化して癌細胞をたたく
⑤内分泌調節・・・ホルモンの分泌を助ける
⑥外分泌調節・・・消化酵素の分泌を促進し、コレステロールの分泌を阻害する