手作り石けんは、油脂とアルカリ水溶液が混ざったときにできます。
油脂とアルカリ物質である苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)との反応から「石けん」が生まれます。
副産物として、保湿作用のあるグリセリンも生まれますが、通常市販されている石けんはグリセリンが取り除かれて、ほかの目的に使われています。
何も取り除かれていない手作り石けんには、皮脂や汚れは洗浄するけれど、潤いもちゃんと補ってくれる機能が備わっています。
苛性ソーダは水に溶けると、アルカリ性と弱酸性の中間、pH9程度の弱アルカリ性になります。
酸性・中性・アルカリ性って?pHって?
知っておきたい酸性やアルカリ性、pHの話
酸性やアルカリ性というのは、水溶液(物質を水に溶かした液)の性質の名前です。 食酢や果汁のように、すっぱい味のするものは酸性、 草木を燃やしたあとにできる灰を水に溶かした灰汁(あく)のように、苦い味のするものはアルカリ性です(注:もちろん、性質を知らない水溶液の味をうかつに調べてはいけません)。中性は、酸性とアルカリ性のちょうど中間の性質です。
酸性・アルカリ性には、弱いとか強いとかいう度合い(強さ)があります。この酸・アルカリの度合い(強さ)を表すのに、pH(ピーエッチ)と呼ばれる数値を使います。※昔は「ペーハー」という読み方が一般的でした。
pHは酸性からアルカリ性の間に0〜14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いをその目盛りの数字で表すもので、 pH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています。 pH7よりも値が小さければ小さいほど酸性の性質が強く、値が大きければ大きいほどアルカリ性の性質が強いことになります。
(石鹸百科より)